<風車訴訟>早大賠償を大幅減「つくば市過失大」 東京高裁(毎日新聞)

 茨城県つくば市が市内19の小中学校に設置した風車23基が計画通り発電しなかったとして、予想発電量を算定した早稲田大学などに約3億円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は20日、早大に約2億円の支払いを命じた1審判決(08年9月)を変更し、賠償額を約8958万円に減額した。小林克已裁判長は「市の過失の方が格段に重い」と述べ、1審が7割とした早大側の過失を3割と判断した。

 判決によると、つくば市は環境省推進の04年度モデル事業として、学校に風車を設置し環境教育に活用しながら売電する事業を実施したが、ほとんど発電しないか発電量を消費電力量が上回った。

 早大の算定した予想電力量が導入根拠の一つになっており、高裁は「早大は適切に指導、助言すべき義務を怠った」として地裁同様、説明義務違反を認めた。一方で「市は電力会社などから風力不足を指摘されたのに計画を再検討せず、消費電力量の算定も怠った」などと指摘した。【伊藤一郎】

 市原健一つくば市長の話 大学側の過誤をあまりに小さくみたもので到底承服できない。上告を含め対応を検討する。

 早稲田大広報室の話 主張が基本的に認められたと考えている。対応は判決内容を精査して決めたい。

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<政教分離>市有地に神社は違憲 最高裁(毎日新聞)

 北海道砂川市が市有地を神社に無償で使わせているのは憲法が定める政教分離に違反するとして、元中学教諭でクリスチャンの谷内栄さん(79)=同市=が菊谷勝利市長を相手取り、明け渡しを求めないことなどの違法確認を求めた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允=ひろのぶ=長官)は20日、1件について市の行為を違憲と判断した。政教分離訴訟で最高裁が違憲判断を示したのは、97年の「愛媛玉ぐし料訴訟」以来で2例目。

 2件の訴訟が審理され、(1)市有地を空知太(そらちぶと)神社の敷地として無償で使わせている(2)富平神社の敷地になっていた市有地を地元町内会に無償譲渡した−−ことが、それぞれ宗教団体のために公金を支出したり、特権を与えることを禁じた憲法の規定に違反するかどうかが争われた。1、2審判決は、空知太訴訟で違憲、富平訴訟で合憲の判断を示していた。

 大法廷は、空知太神社に市有地を使わせていることを違憲と判断。違憲状態を解消するための手段を審理させるため、札幌高裁に差し戻した。1、2審は「鳥居やほこらの撤去を求めない市の対応は違法」と判断していた。

 一方、富平神社をめぐる訴訟では、土地譲渡を合憲と判断し谷内さんの上告を棄却。原告の請求を棄却した1、2審判決が確定した。【銭場裕司】

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